3. 行政書士はいままでの経験も活かせる!
後半では合格勉強法のポイントなどもお話ししますが、もう少し行政書士の仕事の話をしてみようかと思います。私の場合、どのような働き方をしているか。開業例のひとつのイメージづくりをしてほしいのです。
前職(用地仕入れ営業)で、行政書士さんとも接点があったとお話ししました。「彼らを真似ない手はない」と私は考えたのです。
「建設業許可」の書類の作成が、どれくらいの頻度で発生するのか、私にはある程度の勘がありました。「建設業許可」についていえば、手続きの書類が必要になるのは、何もまっさらな土地を開発する新築時だけではありません。
リフォームもあります。規模でいえば新築より小ぶりにはなりますが、仕事になる件数はリフォームの方が圧倒的に多い。不動産・建築業界で5年以上も仕事をしていた私には、そういうことがわかっていました。
数をこなすこと、「塵も積もれば山になる」ということも大事です。しかし、工務店さん等と数多くの仕事をしていると、「人脈が確実に太くなる」ということの方が、長く安定して仕事をするためにはもっと大切です。国家資格の看板で仕事をする「士業」も、商売上手であることは大事ですよ。
開業するまで気づかなかった嬉しい誤算といえば、「建物は壊すとゴミになる」ということでした。私は「産業廃棄物許可」にも手を広げています。建造物の建て替え時に、古いバスタブ、古いキッチンユニットなどを使いまわす人はほとんどいません。
産廃回収も手堅い仕事になるので産廃業で開業をする人はたくさんいます。その開業手続きも、ごっそり行政書士の仕事になるのです。
テレビドラマとかに影響されて、あんまり恰好のいい夢は見ない方がいいと思います。がっちり稼げる方が良くないですか?少なくとも私はそう思います。
私が自分の経験をお話しするのは、みなさんにも仕事やバイト、趣味など経験を行政書士の仕事に活かしてほしいからです。
「化粧品が好きだから薬の書類を仕事にする」。
ありです。
「プログラマーからITに関連する特許のプロになる」。
私はできませんがこれも当然あり!
また、「バーテン歴はもう10年。キャバクラやスナックのオーナーさんたくさん知ってますよ…」っていう人も行政書士になるとすごく強いです(飲食店・風俗店営業許可)。
行政書士には、「相続・遺言」など固い仕事から柔らかい比較的やわらかい業種まで、参入の入り口が無数にあります。ただ、どの分野に切り込むにしても、すでにある程度の経験があってその世界のことを知っている人は、参入しやすいのは確かなのです。
資格を取り「士業」として独立するからといって、いままで苦労して身につけてきた経験をすべて捨ててしまうわけではありません。むしろ大いに活かせます。
おそらくどんな職業で働いてきた方にも、このことは当てはまる気がします。
いままでの経験を活かす方向で考えると、行政書士の仕事は、その人その人によっていろんな展開が可能です。そんな国家資格は行政書士くらいじゃないかと私は思うわけです。